早朝より!大至急・・砥いでもらいたいとお電話があり、お待ちしていると・・・・・
またまた、無残な姿の・・かわいそうな出刃包丁ちゃん・・・サビサビ・刃こぼれボロボロ・・・サビを落とし始めると
裏押しも無く・・まったく砥がれた形跡が無い! 新品のまま、刃付けもしてもらえず・・過酷な状況で使われてきたのかと思うと・・・涙がポロリ・・・。


あげくのはてに、切れなくなったら・・・暗いシンクの中で・・生殺し状態で・・泉州でありがちなパターン!
包丁一つ、使い方も知らないのに・・・お買い求めになるのは・・超高級・・困ったものであります。

お正月の鮭か蟹を切るのに使うのでしょうか?お急ぎと言うことなので・・・さくっと仕上げました。


今回の砥ぎを機会に、大事に使ってもらえると嬉しいのですが・・・・出刃ちゃんガンバレ~!!

磨きはフラップホイールの威力なんてすか?
平や裏は、あらましペーパーでサビを落としてからフラップホイルで磨きます・・シノギも刃付けをした後に・・かる~く一度だけ当てます・・。
BOO!さんをはじめ・・天然砥石を駆使されて綺麗に仕上げられている方々からすれば・・ごまかしの邪道かもしれませんが・・その辺は武士の情けで目をつむってくだされ・・(笑)
見違えるくらい綺麗になって、取りにこられた皆さん、かなりびっくりされてると思います。邪道だなんて全然思ってません。
実際・・「この包丁、私のじゃないですよ」「本当にあずけた包丁ですかぁ?」・・って言う方が何人もいますよ(笑)・・
でも、これって砥ぎ屋にとっては、一番のほめ言葉ですよねぇ!!